自宅でコーヒー豆を煎る ~自家焙煎の楽しみ方~

Beans Express編集部
2019年4月5日

近年コーヒー好きが高じて、自分の好みに合ったコーヒーを知りたい、飲みたいという方や、コーヒーができるまでの工程にも興味を持たれる方が増えています。

そんな方にぜひ挑戦していただきたいのが、ご自宅でのコーヒー豆の焙煎です。自分でコーヒー豆を煎って、その変化の過程を楽しんだり、好みの味を追求してみたり、というのはいかがでしょうか?

ご自宅でコーヒー豆を煎ること自体はそれほど難しくありません。簡単な道具ですぐにも始めることができますので、趣味としてもオススメできる範囲のものです。

今回は、ご自宅でのコーヒーの焙煎についてご紹介していきたいと思います。

自分でコーヒー豆を煎るメリットは?

コーヒー豆は、焙煎するまえの生豆の状態では、あの独特の香りや風味が一切なく、粉に挽いて抽出してもコーヒーの味はしません。熱を加えてしっかり煎ることで、はじめてコーヒーのおいしさが生まれるのです。

普通、スーパーマーケットや喫茶店で売られているコーヒー豆は焙煎されたものですが、自家焙煎を行っているコーヒー専門店や生豆も扱っているネットショップなどでは、煎る前の生豆を購入することもできます。

ご自宅での焙煎に挑戦してみよう、という方は、まずこの生豆を手に入れることから始めてみましょう。

コーヒー豆の味や香りは、焙煎直後から数日間がもっとも豊かで、以降は時間が経つにつれ、徐々に劣化していきます。

スーパーなどで売られているコーヒー豆は、店頭に並んだ時点ですでに焙煎日から1か月以上経っているケースも多く、鮮度という点では期待できません。

その点、自分で焙煎を行なえば、どこよりも新鮮な煎りたてのコーヒー豆を手に入れることができるのです。これこそ自分でコーヒー豆を煎る最大のメリットと言っていいでしょう。

また、コーヒー豆は煎る時間と火力によって、同じ豆でも違った味わいに仕上げることができます。煎りが浅ければ酸味の強い仕上がりに、煎りを深くすると酸味は消え、代わりに苦味が強くなります。

自分で焙煎をすれば、この焙煎度合いの加減もその日の気分で自由自在です。これも利点のひとつですね。

また、自分で焙煎を行うことでコーヒー豆を安く手に入れられる、というメリットもあります。焙煎したコーヒー豆に比べ、生豆は手間がかかっていないぶん、いくらか割安で購入ができるのです。

とくに1日に4~5杯コーヒーを飲むという方や、家族みんながコーヒー大好きというご家庭は、自分でコーヒー豆を煎ることで日々のコーヒー代をググっと抑えることもできてしまうのです。

コーヒー豆を煎るのに必要な道具は?

続いて、ご自宅でコーヒー豆を煎るのに必要な器具をご紹介していきます。

もっとも簡単で誰にでも扱えるのがご家庭用のコーヒー焙煎器です。

生豆を入れたら焙煎度合いやタイマーなどを設定して、あとは煎り上がりを待つだけとお手軽なのですが、趣味性の高いアイテムだけに価格はかなり高め。安いものでも4~5万円から何には10万円を超えるものもあります。

もっと気軽に始めるには、ギンナンや豆類を煎るための手網がオススメです。価格は2,000~3,000円ほどで、平たい金属製のザルを2枚重ね合わせたような見た目をしていて、この中に生豆を入れて火にかけます。

火にかけている間はつねに手網を左右に細かく揺すり続け、全体をムラなく煎るのがポイント。手網を火に近づけすぎると豆が焦げてしまうので、炎の先端に触れないよう10センチほどの高さを維持することも大切です。

また、コーヒー豆を煎っている最中は、「チャフ」と言って生豆に付着している皮や果肉のカスが灰になって多く飛び散ります。いっしょに煙も出ますので、匂いや煙が気になる方はカセットコンロなどを使って屋外でやるといいでしょう。

コーヒー豆のパチパチと爆ぜる音(1爆ぜ)が収まり、しばらくしてまたチリチリ、ピチピチと音がし始めたら(2爆ぜ)中煎り程度にほどよく煎り上がったサイン。

あとはご自身の好みで、豆の色つやを見ながらどこで焙煎を終えるかを判断してください。

焙煎を終えたらすぐ別のザルなどに移し、余熱でさらに火が入らないよう扇風機やウチワでしっかり風を当てて豆を冷まします。粗熱が取れたら完成です!

なお、焙煎直後のコーヒー豆は、焙煎中に発生した多くの炭酸ガスを豆の内部に含んでいます。このためハンドドリップなどで淹れると粉の表面が大きく膨らみますが、肝心のコーヒーの味は安定して出にくいと言われています。

焙煎後は密閉できるキャニスターなどの容器に入れ、直射日光や湿気のない環境で1~2日ほど寝かせると、適度にガスが抜け、味も安定して飲み頃になるので、これは覚えておきましょう。

ちょっと試してみたいという方は、手網ではなくご自宅にあるフライパンでも代用可能です。フタがない分、手網に比べて少し扱いづらく、焙煎後にチャフを取り除くひと手間も必要ですが、工程自体は同じなので、よりお手軽に試すことができます。

まとめ

非常に奥の深いコーヒー豆の焙煎ですが、やってみると趣味としても面白く、何より自分で煎ったコーヒーを飲む楽しさが、いつものコーヒーをもっとおいしくしてくれるはずです。

ご紹介したとおり身近な道具で始めることができますので、興味を持たれた方はぜひ一度トライしてみてください。

そこまでの手間をかけずに、プロが焙煎したフレッシュでおいしいコーヒーを飲みたいという方には、当サイトの『Beans Express』をオススメします。

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