「アメリカンコーヒー」ってそもそもなに?皆さん説明できますか?|Beans Express

「アメリカンコーヒー」ってそもそもなに?皆さん説明できますか?

Beans Express編集部
2018年11月27日

「アメリカンコーヒー」ってそもそもなに?皆さん説明できますか?

コーヒーショップやカフェのメニューでよく見る「アメリカンコーヒー」

「薄いコーヒー」といったイメージは持っているものの、実際にどんなコーヒーなのかをあまり良く知らない人も多いのではないでしょうか。

ここでは「アメリカンコーヒー」について詳しく解説するとともに、こちらもよく見かけると意外と知らない「ブレンドコーヒー」、アメリカンに名前は似ているけど別種類の「アメリカーノ」についてもご紹介します。

アメリカンコーヒーとは

アメリカンコーヒーとは簡潔に説明するならば「浅煎りのコーヒー豆を使ってドリップしたコーヒー」のことを指します。

焙煎の度合いは豆の色合いによって8段階に区分され、基本的には焙煎が浅いほど酸味が強く味が軽やかに、深くなるほど苦味や味の重さが増していくとされています。

アメリカンコーヒーに使用するのは浅い方から数えて2段階目・3段階目のシナモンロースト・ミディアムローストが一般的で、この焙煎度合いだと苦味はあまりなく、酸味が強くなります。豆の色合いも薄くなるため、コーヒー自体の色味もどちらかというと紅茶の色に近くなります。

そのため、深煎りのコーヒーに比べ、アメリカンは薄いコーヒーという印象を受ける人が多くなったのではないでしょうか。

アメリカンコーヒーはドリップしたコーヒーにお湯を加えて薄めるもの、と認識されている方もいますが、本来の意味とは異なります。

ただ、上に述べたのはあくまで客観的な定義であり、また「薄いコーヒー」という認識が根強いことから、コーヒーがメインではないレストランやカフェなど、お店によってはあえてお湯で薄めて提供しているところもあるほか、深煎りの豆を挽き方・ドリップの仕方を調節して通常よりあっさりめにドリップしたコーヒーをアメリカンとして提供しているお店もあります。

自家焙煎の深煎り専門店はこのスタイルが多いようですね。

アメリカンコーヒーは「薄い」というイメージからカフェインが少ないと思われがちですが、これは大きな誤りです。

コーヒー豆は焙煎することにより水分が飛び、成分が変化して苦味・酸味・甘みなどコーヒーの味に変化するのですが、焙煎を深めるにつれてカフェインは少なくなっていきます。

ということは浅煎りのコーヒーはカフェインを多く含むということに他ならないのです。

ですのでアメリカンコーヒーは軽やかな味でも、カフェインが多く含まれますので、夜よりは、寝覚めの一杯として飲むのが最適です。

また、「アメリカンコーヒー」という言葉は海外では通じないのでご注意ください。

当時のアメリカ人が飲んでいたのが浅煎りのコーヒーだったから、など由来には諸説ありますが和製英語であり、海外では「weak coffee(弱めの、薄めのコーヒー)」と呼ぶそうです。

ブレンドコーヒーとは

「ブレンドコーヒー」はアメリカンコーヒーと並んで多くのコーヒーショップやカフェのメニューで見受けられます。

アメリカンコーヒーが「薄いコーヒー」というイメージが広まっているのと同様に、ブレンドコーヒーはなんとなく「普通のコーヒー」というフワッとしたイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

簡単に説明するのであれば、ブレンドコーヒーは「いろいろな産地・農園のコーヒー豆を混ぜて淹れたコーヒー」のことです。

というわけでブレンドコーヒーを解説するにはまず「ストレートコーヒー」の説明をしなければなりません。

「単一の場所で採れたコーヒー豆を使って淹れたコーヒー」のことをストレートコーヒーといい、ブラジルやコロンビア、マンデリンなど産地で呼ばれているコーヒー豆がこれにあたります。

2000年代にスペシャルティコーヒーが普及しはじめ、産地だけでなく農園までこだわって高品質のコーヒー豆を選んでいく風潮が出来上がったことから、今では「ブラジルの○○農園」というように農園名まで入って1つのストレートコーヒーの名前とすることも多くなってきました。

ストレートコーヒーは種類や産地、農園によっても特徴や味わいが異なります。

その「ストレートコーヒーをそれぞれ豆ごとの特長を活かしながら短所を補うように配合(=ブレンド)することで生まれた新たな味わいのコーヒー」を「ブレンドコーヒー」といいます。

数種類をブレンドすることによって苦味や酸味、香りなどのバランスを形づくっていくため、ブレンドコーヒーはそのお店ごと、ブレンドごとに味に無限のバリエーションができ、個性が生まれます。

「オリジナルブレンド」とは

オリジナルブレンドはそのコーヒーショップやカフェ独自でブレンドを行ったコーヒー、ということです。

また他にも「コロンビアブレンド」、「モカブレンド」といったストレートコーヒーの名を冠したブレンドもあります。

これは、ブレンドする数種類のうち、一種類がブレンドの比率の30%以上を占めた場合にその銘柄の名前を使用できるからです。

ですから、同じ「モカブレンド」でもお店によって味が異なることがあるのです。

アメリカンコーヒーに名前は似てるけれど別物!アメリカーノとは

「アメリカーノ」または「カフェ・アメリカーノ」

こちらも大手のカフェなどで目にすることが多いのですが、アメリカンコーヒーとは似て非なるものです。

アメリカンはドリップ式コーヒーなのに対して、アメリカーノは「エスプレッソのバリエーションコーヒー」を指します。

まずエスプレッソとは、エスプレッソマシンを用いて短時間に高い圧力をかけて抽出したコーヒーのことです。

コーヒー豆のエキスが濃縮されているためドリップ式コーヒーよりかなり濃厚な味わいを持っています。

この「エスプレッソをお湯で割ったもの」がアメリカーノです。アメリカーノは、通常のエスプレッソよりすっきりした味わいが特徴とされています。

アメリカンコーヒーは浅煎りのコーヒー豆を使用すると紹介しましたが、アメリカーノは豆の焙煎度合いについては特に決まってはいません。

ただ一般的には中煎り以上のフレンチローストやイタリアンローストのものを使用していることが多いようです。

加えるお湯の量などはお店によって様々なのですが、深煎りの豆の使用が多いことや、もともと濃厚なエスプレッソをベースとしていることから、アメリカーノは、アメリカンコーヒーよりは苦味やコクを感じるコーヒーだといえます。

ただし、カフェイン含有量はアメリカーノのほうが少ないのです。なぜならカフェインは焙煎が深まるほど成分が飛んでいってしまうことに起因しています。

余談ですが、アメリカーノにも良く似た種類のコーヒーがあるので紹介します。

オーストラリアやニュージーランドで親しまれている「ロングブラック」というコーヒーなのですが、アメリカーノがエスプレッソにお湯を加えるのに対し、こちらは「あらかじめお湯の入ったマグカップにエスプレッソを注いだコーヒー」と定義されています。

注ぐ順番が違うだけなのですが、味わいが変わってくるのです。

エスプレッソの上部分の黄金色の泡を「クレマ」といい、エスプレッソの中で特に味が濃く、香りが強い部分とされています。

ロングブラックはお湯にエスプレッソを注ぐことによりこのクレマを残すため、エスプレッソ特有の濃さや香りの高さが残りやすいコーヒーができるのです。

同じ材料でも注ぐ順番で、味が変わるなんて、コーヒーの奥深さを感じますよね。

アメリカンコーヒーやブレンドコーヒーを知ることでもっと広がるコーヒーライフ

よく見聞きする「アメリカンコーヒー」と「ブレンドコーヒー」の2つは甲乙つけるような比較のできるものではありません。

「浅煎りの豆を数種類ブレンドしたアメリカンコーヒー」だって存在します。

ただ、それぞれのお店によってアメリカンコーヒーの淹れ方も、ブレンドコーヒーの味も全く違うという「共通点」は存在します。

この2つを知ることで、お店でのコーヒーの選び方やお家での楽しみ方に新たな選択肢を増やせるでしょう。

もちろん、しっかりとした豆をしっかり淹れれば誰でも自宅で美味しいコーヒーを飲むことができるのです。

そんなご要望を叶えるためにお役に立てるサービスがあります。

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Beans Expressはこの道30年の焙煎士がこだわりぬいた豆を独自のバランスでブレンド、さらに焙煎後は一番おいしいといわれている100時間以内にご自宅に届くよう、焙煎直後に発送という徹底ぶり。

これからご自宅で美味しいコーヒーを飲みたいと考えている方に最適なサービスになってると思いますので、ぜひ一度お試しください!

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