コーヒーを飲むと胃痛が?その原因と対策|Beans Express

コーヒーを飲むと胃痛が?その原因と対策

Beans Express編集部
2018年12月13日

コーヒーを飲むと胃痛が?その原因と対策

コーヒーが好きで飲む方であっても、飲んだあとに胃がきりきりと痛んだ経験はありませんか?

コーヒーは飲むことで胃痛を起こすきっかけになることがありますが、その原因はいろいろと考えられます。

ただし、上手にコーヒーと付き合えば胃痛を起こすことも少なくなりますので、今回はコーヒーが胃痛を起こしてしまう理由をご紹介し、胃痛を起こさずおいしくコーヒーを飲めるようにコーヒーと胃痛の関係性をご説明したいと思います。

コーヒーが胃痛を起こす原因は

コーヒーが苦手な人の中には、味は好きなのに胃が痛くなったことがあるから控えているという方もいらっしゃいます。

好きなのに胃痛のせいでコーヒーが飲めないのは残念ですよね。

個人差はありますが、少ない量でもすぐに胃が痛み始めることもあります。

そうかと思えば日によって胃痛が起こる時と起こらない時がある人の方が多いとはおいまいます。

そこでここではまずコーヒーを飲んだあと、胃痛がなぜ起こるのかの原因をいくつかご紹介させていただきます。

そもそも胃痛が起こるのは、胃粘膜が荒れてしまうために出てくる症状です。

胃粘膜は酸性の胃液を出して食物を消化していきますが、自分自身は消化されないように胃粘液を出して胃を保護しています。

胃酸と胃粘液のバランスが保たれていれば胃が荒れることもありませんが、ストレスや睡眠不足、暴飲暴食などが原因でバランスが崩れてしまうことがあります。

コーヒーに含まれるカフェインもその原因となり、バランスを崩した胃粘膜は胃酸を過剰分泌し、胃粘液が胃粘膜を守りきれなくなると、胃を痛め胃炎を起こしてしまう可能性があるのです。

また、これが最大まで悪化して胃粘膜が荒れてしまうと急性胃炎と呼ばれる状態となり、みぞおちあたりがキリキリと痛み、食欲不振、吐き気などを招いてしまいます。

カフェインの働き

コーヒーに含まれるカフェインには胃酸を分泌させる作用があるため、この胃粘膜のバランスを崩してしまう可能性があります。

ただし、少量で胃痛が起こることはまれで、大量に飲んだり、もともとストレスなどで胃が荒れていたりすると、胃痛をひき起こしてしまうことがあります。

またコーヒーを飲み過ぎると当然摂取カフェインの量も増えますので、一日4~5杯程度が許容される量ではないでしょうか。

フランスの哲学者ヴォルテールなどは一日に40~50杯のコーヒーを飲んでいて80代まで生きていたという記録が残っていますので、コーヒーを飲む量については議論の余地はありそうです。

とはいえそういった例外を持ち出して自分は大丈夫と過信せず、ある程度の目安として摂取量が決まっているのであれば、それに則った方がいいのは間違いないでしょう。

また、カフェイン以外にもクロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールの一種は、カフェインよりも多くコーヒーに含まれ、食後の血糖上昇を抑えるなどの作用があるのですが、こちらも胃痛の原因になるのではないかと言われています。

カフェインとは別の機序で、ポリフェノールを過量に摂ることによる胃粘膜バランスの変化が胃痛を起こしているのかもしれません。

クロロゲン酸単体では胃粘膜を保護する作用を有しており、カフェインと同様に大量に飲むことで胃痛をひき起こしている可能性があります。

またカフェインレスのコーヒーを飲んでも胃痛を起こすという人は、コーヒーのタンニンが胃痛の原因となっている可能性があります。

コーヒーの渋みのもとになっているタンニンはワインや柿などにも含まれ、抗酸化作用を有するため老化を遅らせるといった良い効果があります。

ただし、こちらも大量に飲むと胃もたれをひき起こすことはありますし、稀にではありますがタンニンは胃酸により不溶性となり食物繊維に沈着すると胃石となることがあります。

その他にもコーヒーが劣化して酸化したものを摂ると胃痛を起こす原因になります。

酸化して酸味が強くなったコーヒーは胃に対して刺激となる可能性があります。

また、コーヒーアレルギーでも胃痛や吐き気、また手の震えなどを起こすことがあります。

カフェイン中毒でも同様の症状が出ますが、コーヒーを飲んでからしばらくしてそういった症状が出てくるようなら、病院での検査をおすすめします。

アレルギーと言えば蕁麻疹が出るといった症状を思い浮かべる方も多いと思いますが、腹痛もアレルギーの一症状だと知っておくといいでしょう。

" コーヒーで胃痛を起こさないために "

コーヒーが胃痛を起こす原因は

コーヒーで胃痛を起こす人は、その飲み方を考えてみるといいかもしれません。

胃痛の原因となるものはさまざまですが、過剰摂取や不適切なタイミングでの摂取が原因の大半を占めています。

では具体的にどのようにコーヒーを飲めば胃痛が起こりにくくなるかを見ていきましょう。

コーヒーを多量に摂ることはカフェインを過剰に摂取することになり、胃酸の分泌が促進され結果的に胃痛を引き起こしてしまいます。

また、一日に摂れるカフェインの量は知っておきましょう。

欧州の基準では成人の一日に摂取できるカフェインの安全な量は400mgまでとされています。

これはコーヒー5杯分程度となり、これ以上摂るとカフェイン中毒などの症状が出る危険性があることを覚えておきましょう。

もちろんお茶やエナジードリンクにもカフェインは含まれていますので、合わせて飲む場合も注意が必要です。

ちなみに、カフェインは肝臓で代謝されますが、半分の量になるまで4時間かかります。

連続して飲むことも胃には負担になるでしょう。

クロロゲン酸やタンニンといった物質は、胃痛・胸焼けよりもどちらかと言えば胃もたれを起こしやすいのですが、こちらも過剰に摂ることは胃粘膜のバランスを崩すきっかけになってしまう可能性を孕んでいます。

飲むタイミングも胃痛を起こさないためには大切です。

朝方に何も胃に入っていない状態でいきなりコーヒーを飲むのは、胃にかなりの負担がかかります。

というのも、空腹時にコーヒーを飲むと、胃酸分泌が促進され胃も荒れてしまうのです。

たとえば、前の晩にアルコールでボロボロになっている胃に、いきなりコーヒーを流し込むようなことは決しておすすめしません。

コーヒーを食後に飲む方がいいのは、胃酸を分泌させて消化を助けるだけでなく、胃痛を防ぐためでもあるのです。

空腹時にコーヒーを飲むことは避け、何か食べながら、もしくは食べた後に飲むようにするだけで、胃痛は起こりにくくなります。

体に負担をかけずにコーヒーを楽しむ

胃にかかる負担を減らすなら、ブラックコーヒーよりミルクを加えて飲む方が胃に優しくなります。

牛乳には胃液の酸性度を抑え、胃粘膜を保護する効果がありますので、ブラックコーヒーでは胃痛が起こりやすいという方は、コーヒーにミルクを加えてみてください。

また、カフェインが原因で腹痛が起きている場合は、カフェインレス(デカフェ)コーヒーで腹痛が起こらなくなる可能性もあります。

コーヒーの香りや味を楽しみたいという方には、カフェインレスコーヒーを飲むのも良いでしょう。

またカフェインで眠れなくなるという方にも、カフェインレスコーヒーはおすすめできます。

また、コーヒーアレルギーによる胃痛が疑われるようなら、病院で検査をすることも可能です。

もしコーヒーアレルギーであるなら、当然アレルゲン(アレルギーの素となる物質)の摂取はやめなければなりません。

カフェイン中毒との判別が難しいこともあるので、症状に困ることがあれば病院で相談すると解決するでしょう。

まとめ

コーヒーが胃痛の原因となること、そしてその対処法をご説明させていただきました。

胃痛の原因となるストレスや睡眠不足、暴飲暴食などを減らすことは胃痛を起こさずコーヒーをおいしくいただく秘訣です。

コーヒーには血糖を下げたり、抗酸化作用があり特定の病気のリスクを下げたりと良い点もたくさんあります。

過剰摂取や飲むタイミングなどに気をつけて、胃痛が起こらないように上手にコーヒーと付き合っていきましょう。

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