コーヒー豆の品種「アラビカ種」ってなに?|Beans Express

コーヒー豆の品種「アラビカ種」ってなに?

Beans Express編集部
2018年9月4日

コーヒー豆の品種「アラビカ種」ってなに?

リンゴやぶどう、じゃがいもなどの農作物にさまざまな品種があるように、コーヒー豆にもいろいろな品種があります。

しかもその数は、品種改良によって生まれた比較的新しいものまで含めると、なんと200種類以上!

このすべての品種がルーツを辿ると「原種」と呼ばれる3種類のコーヒー豆から派生したものなのです。

今回はこの原種のひとつで、現在世界中で流通しているコーヒー豆の70%近くを占めるといわれている「アラビカ種」について、ご紹介していきます。

コーヒー豆の「原種」とは?

コーヒー豆は「コーヒーノキ」という植物から収穫される果実の「種」を原料としたものなのですが、この「コーヒーノキ」の祖先をさかのぼっていくと「三大原種」と呼ばれる「アラビカ種」、「ロブスタ種(カネフォラ種)」、「リベリカ種」のいずれか辿り着くわけです。

アラビカ種は現在、世界でもっとも多く栽培されている原種で、その原産地であるエチオピアをはじめ、主要なコーヒー生産国であるブラジル、コロンビアなど赤道を中心とした「コーヒーベルト」と呼ばれる広い地域に分布しています。

これは「コーヒーベルト」が高温多湿で、年間を通じて日照時間が安定して長く、栽培環境として適しているためです。

アラビカ種の特徴は?

アラビカ種のコーヒー豆に共通した特徴として、豊かな風味と酸味、甘みを合わせ持っていることが挙げられます。他の品種では決して味わえない、この豊かな風味こそがアラビカ種を世界中に広めた最大の理由なのです。

しかし、その一方で農作物としては非常にデリケートで、害虫や病気に弱く、生育環境は標高1000~2000メートルの寒暖差が激しい地域に限定されるため、栽培はかなりの手間を要します。

また、発芽から収穫まで最短でも5~6年かかり、十分な収穫ができる期間は30年にも満たないことから、計画的な栽培が必要とされ、相応のコストもかかります。

それほどの手間とお金をかけてでも、繊細なアラビカ種を世界中で生産しているのは、やはり他の品種にはない高品質な味わいや豊かな香りを備えているからでしょう。

アラビカ種にはたくさんの亜種がある

ひと口にアラビカ種といっても、その種類はじつにさまざま。

古くからある在来種のティピカ種、ブルボン種をはじめ、品種改良によって生まれた耐病性を高めた種や風味を改良したものなど、今やアラビカ種から派生した亜種は200種類を超えるといわれています。

以下では、それらアラビカ亜種の中から、代表的な品種をいくつかご紹介します。

【ティピカ種】

アラビカ種のなかでももっとも古い在来種です。風味やコクが際立っていますが、耐病性が低いため栽培が難しく、流通量は年々減少傾向にあります。現在は品種改良のベースとされることも多いようです。

【ブルボン種】

ティピカ種と同じく古くからある在来種。ブルボン島(現在はレユニオン島)を起源とすることからその名が付けられました。ブラジルのコーヒーの原型とされ、風味やコクに優れています。

【ゲイシャ種】

有名なコーヒー豆の品評会で賞を獲得したことから、一大ブームを巻き起こした近年注目の品種です。パナマで多く生産され、フルーティで華やかなアロマ感と甘みが特徴とされています。

【カトゥーラ種】

ブルボン種の突然変異で、ブラジルで発見された品種。低木で耐病性が高く、直射日光や低温にも強いため、栽培がしやすいのが特徴。
味はブルボン種と比べて、酸味や渋みがやや際立っています。

【アマレロ種】

多くのコーヒーノキは果実が完熟すると赤く色づきますが、アマレロ種は黄色くなるのが特徴です。ポルトガル語で「黄色」を意味する「アマレロ」という名前が付けられました。

【ムンドノーボ種】

ブルボン種にスマトラ種という品種を掛け合わせて生まれた交配種。アラビカ種の中では耐病性が高く、栽培しやすいのが特徴です。ブラジルで安定して収穫されています。



エチオピアから世界各地へと広まり、その土地の気候や土壌、生育環境などに応じて、さまざまな個性を発揮してきたアラビカ種。

スペシャルティコーヒーを扱っているコーヒー専門店に行けば、生産国や農園だけでなく、豆の品種に関する情報も知ることもできます。

同じ品種のコーヒー豆でも生産国が違えば、コーヒーのキャラクターもガラッと変わるものです。たまにはこうした品種に着目して、コーヒー豆を指名買いしてみるというのも、また面白い楽しみ方かもしれません。

しかし、このアラビカ種、今回ご紹介させていただいただけでもなんと6種類も存在しています。

これらの中から自分の一番好きなものを探すのは、かなりの年月と、味を理解するための舌が必須でしょう。

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