意外と知らないコーヒーに含まれる栄養成分とは?|Beans Express

意外と知らないコーヒーに含まれる栄養成分とは?

Beans Express編集部
2018年10月5日

意外と知らないコーヒーに含まれる栄養成分とは?

日頃から何気なく飲んでいるコーヒーですが、緑茶や紅茶に比べると、そこに含まれる栄養成分について語られる機会は少ないように思えます。いったいコーヒーにはどんな成分が含まれているんでしょうか?

そこで今回は、コーヒーとその原料であるコーヒー豆に含まれる栄養素、さらに健康への影響についてご紹介していきたいと思います。

コーヒーはほとんど水でできている!?

豊かなコクと苦味、そして芳醇な香りと1杯のコーヒーにはじつに多くの成分で作られているように感じられますが、意外とそうでもないんです。

コーヒーの主成分はほとんどが水。なんと98%以上が水分で構成されていて、あの独特の味と香りを作り出している成分は、全体の2%にも満たないのです。

以下は、文部科学省の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」で公開されているコーヒーの主な成分の一覧。

●コーヒーに含まれる主な成分

成分 所有量
水分 98.6g
炭水化物 0.7g
タンパク質 0.2g
灰分 0.2g
カリウム 65mg
リン 7mg
カルシウム 2mg
ナトリウム 1mg
ナイアシン 0.8mg
ビタミンB2 0.01mg
脂質 微量
微量

※コーヒー粉末10gを熱湯150mlで浸出した場合の成分量

水分以外の成分はどれも1グラムにも満たないほどの微量で、そのカロリーもコーヒーカップ1杯(150cc)あたりわずか4キロカロリーととってもヘルシー。

このように強い圧力をかけて抽出を行うことで、ハンドドリップでは決して味わえない、強い風味とコクを併せ持った、非常に濃厚なコーヒーが出来上がります。

裏を返せば、コーヒーは栄養らしい栄養をほとんど含んでいないということになります。

もちろんこれはコーヒーをブラックで飲んだ場合の話。砂糖やミルクを加えれば、それだけ糖分や脂質も増えるので、入れすぎには注意が必要です。

コーヒー豆に含まれる栄養素

一方、原料であるコーヒー豆はどうなのでしょうか?

コーヒー豆はその形状が豆のようであることから、呼び名に「豆」と付けられていますが、実際はマメ科の植物ではありません。

アカネ科に属する被子植物で、その果実(コーヒーチェリー)の種を取り出し、乾燥させたものを「コーヒー豆」と呼んでいます

次の世代を生み出す「種」ですから、当然持っている栄養素も豊富。多くの生物にとって不可欠な「三大栄養素」とも呼ばれる炭水化物やタンパク質、脂質を多く含んでいます。

以下はコーヒー豆の生豆に含まれる成分の詳細です。生豆を焙煎することで一部の成分は化学変化を起こし、成分そのもの、または含有量が変わります。

●コーヒー生豆に含まれる主な成分

成分 所有量
全多糖類 50~55%
少糖類 6~8%
脂質 12~18%
遊離アミノ酸 2%
タンパク質 11~13%
全クロロゲン酸類 5.5~8%
カフェイン 0.9~1.2%
トリゴネン 1~1.2%
脂肪族酸 1.5~2%
無機成分 3~4.2%

※「コーヒー焙煎の科学と技術」(中林敏郎他共著・弘学出版)より一部抜粋

ただ、これら多くの成分も先述のとおり、一般的なコーヒーの抽出方法ではごくわずかな量しか取り出すことができません。

現在コーヒーはその成分や栄養価よりも、味や香りを楽しむものとして広く普及しているため、より効率的な成分抽出を追求しようといった動きもとくに見られないようです。

コーヒーに含まれるカフェインの薬効

コーヒーの薬効成分として有名なものにカフェインがあります。

カフェインには脳を活性化させ、集中力や思考能力を高めてくれる他、胃酸の分泌を促進して消化を助け、利尿作用で老廃物を排出しやすくするといった効果も認められています。

しかし、カフェインがもたらす効果は身体によいものばかりではありません。

過剰に摂取すると眠れなくなったり、胃酸分泌過多で胃痛や胃潰瘍の原因になったりすることもあるといわれています。

また、その利尿作用によって老廃物だけでなくミネラルなどもいっしょに排出してしまうため、脱水症状や栄養不足に陥ることもあるそうです。

とくにコーヒーはカフェイン含有量が緑茶や紅茶の3倍以上ともいわれていますので、飲み過ぎはよくありません。

1日にコーヒーカップ3~4杯を目安に、たくさん飲む場合はできるだけ間隔を開けて、水など他の飲み物といっしょに飲むといいでしょう。

コーヒー豆のまま食べることもできる!

コーヒー豆はその抽出液を飲むだけでなく、豆のまま食べることもできます。

コーヒー豆をチョコレートでコーティングしたお菓子や、砕いたコーヒー豆を生地に練り込んだケーキやクッキーなどは比較的ポピュラーなので、ご存知の方も多いかと思います。

コーヒー豆をそのまま食べることで、コーヒーの抽出液にはあまり含まれない炭水化物やたんぱく質、食物繊維、脂質といった栄養素を摂取することができます。

その味はコーヒーよりも濃厚で、とくに苦味と酸味が強く感じられるため、少し食べにくく感じる方もいるかもしれません。

食べ方としては、生豆、焙煎豆のどちらでも食べられますが、焙煎後のほうが歯ごたえがよく、香ばしい風味もあるので食べやすいと思います。上記のように苦味が強いので、チョコレートなどといっしょに食べるのがオススメです。

なお、コーヒー豆に含まれるカフェインは、コーヒーを抽出する際、その80~90%ほどが溶出されますが、豆のまま食した場合、含まれるカフェインをすべて摂取することになります。

気付かないうちにカフェインの過剰摂取になっていることもあるので、食べ過ぎには注意が必要です。




コーヒーが持つ栄養素のお話し、いかがだったでしょうか

抽出したコーヒー自体には期待するほどの栄養価はありませんが、カフェインが持つ覚醒作用は集中力アップや作業の効率化、利尿作用はデトックス効果が期待できそうです。

お菓子作りが好きな方なら、コーヒー豆を使った大人のスイーツに挑戦してみるのも面白そうですね。

過度の摂取は考えものですが、うまく生活に取り入れて、賢く、そしておいしくそのメリットを享受しましょう!

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