苦手な人も多い?酸味が強いコーヒー豆と強くないコーヒー豆

Beans Express編集部
2018年11月12日

コーヒーを語る上で、酸味や苦みは欠かすことのできないものでしょう。

ですがこの酸味に関しては苦手という方も少なくありません。

コーヒー豆の種類によって酸味が強いものとそうでないものがありますが、同じ種類の豆でも、焙煎の方法によって酸味や苦みの程度は大きく変わってきます。

そこで今回は、コーヒーの中でも酸味が強いコーヒー豆とそうでないコーヒー豆について紹介します。

記事の最後には、酸味の強いコーヒーを美味しく飲む方法などもご紹介させていただいておりますので、是非最後までご確認ください!

酸味が強いコーヒー豆、どんなものがある?

香り・酸味・コク・苦みはコーヒーにおける味の基準として、欠かすことのできない要素です。

それぞれの要素が相互に作用して美味しいコーヒーとなりますが、人によっては酸味が強いのは苦手、という方や、コクが深いものよりも、まろやかな方が好み、という方もいるでしょう。

特に酸味に関しては、好みが大きく分かれます。

そもそもコーヒーは「コーヒーチェリー」という果実の種であり、それを焙煎して作られています。

種にはリンゴ酸、クエン酸といった酸味成分が含まれているため、果実の種で作られるコーヒーに酸味があるのは当然だと言えるでしょう。

このように、コーヒーに酸味はあってしかるべきものですが、コーヒー本来の酸味は、コーヒー全体のバランスを整え、苦みだけではなく爽やかさを加えてくれるものです。

また、酸味のあるコーヒーはデザートやフルーツなど食事に合う飲み物として人気があります。

しかし、酸味の強いコーヒーが苦手な方にとっては、酸味の強いコーヒー豆を避け、できるだけ酸味の少ないコーヒーを選びたいものでしょう。

では、酸味の強いコーヒー豆にはどんなものがあるのでしょうか。

まず、タンザニアで生産されるキリマンジャロが挙げられます。

その名の通りキリマンジャロ山域で生産され、強い酸味と甘い香り、豊かなコクがあります。酸味と苦みが強い反面、非常に飲みやすく、すっきりした後味が特徴です。

次に、ジャマイカ産のブルーマウンテンです。

コーヒー豆の中でも高級品と位置づけられており、コク、香り、苦みなど、コーヒーの良さを持つバランスの良いコーヒーとして知られています。万人受けする飲みやすさが特徴です。

最後に紹介するのはハワイで生産されていますコナ・コーヒーです。コナ・コーヒーと言えば、キリマンジャロやブルーマウンテンと並び、世界三大コーヒーとしても有名です。

このコーヒーは酸味が特徴で、さらに柔らかな苦み、豊かなコクが加わります。甘い香りと非常にスッキリした後味が特徴です。

酸味の強くないコーヒー豆には、どんなものがある?

酸味の強くないコーヒー豆の種類は、どのようなものがあるのでしょうか。

まず挙げられるのが、インドネシア産のマンデリンです。

高品質で万人受けするブルーマウンテンが有名になるまでは、世界最高のコーヒーとも言われていました。

コーヒー独特の酸味が少なく、柔らかな苦みと上品な香りが特徴です。

続いて紹介するのが、南米キューバ産のクリスタルマウンテンです。

酸味、苦みのバランスがとれた、上品でマイルドなコーヒーとして知られています。

バランスが良くとても飲みやすいのが特徴です。

コロンビアで生産されるコロンビアも、酸味の少ないコーヒーとして人気があります。

日本ではエメラルドマウンテンという名称で知られており、まろやかなコクと甘い香り、丸みのある酸味が特徴で、とても飲みやすいコーヒーです。

酸味はあるものの、決して強く主張することなく、まろやかで飲みやすいのが特徴です。

焙煎度合いによっても酸味は大きく変わる!

コーヒーの酸味は、コーヒー豆の種類だけで決まるものではありません。

コーヒーは焙煎(ロースト)して飲みますが、その焙煎度合いによっても香りや味は大きく変わってきます。

酸味に関しても例外ではなく、同じコーヒー豆であっても焙煎によって変わるのです。

では、どのような焙煎度合いが一番酸味を強くするのでしょうか。

焙煎は浅煎り、中煎り、深煎りの大きく3つの焙煎度合いに分けられます。焙煎時間が長いほど、コーヒー豆の色は黒に近くなっていきます。

浅煎りは焙煎度合いが少ないため、酸味が強く苦みはほとんどないのが特徴です。コーヒー豆の色は薄い茶色をしています。また、浅煎りはアメリカンローストとも呼ばれ、アメリカンコーヒーに向いた焙煎度合いです。

次に中煎りです。この焙煎度合いは日本で好まれる焙煎度合いで、酸味と苦みのバランスが良く、多くのコーヒー豆に適用できます。コーヒー豆の色は茶色で、コーヒー豆と言えばこの色を思い浮かべる方は多いでしょう。

最後に深煎りは、酸味はほとんどなく、苦みが際立ってきます。コーヒー豆の色は濃い焦げ茶色で、表面に油が出てくるのが特徴です。ウィンナーコーヒーやエスプレッソなどに向いています。

このように、浅煎りが一番豆本来の酸味や香りを楽しめる焙煎方法であることがわかります。

酸味が強く、冷めるに従い味が大きく変化する特徴を持っています。

また、浅煎りは深煎りよりもカフェイン成分が多いのも特徴です。

酸味の強くないコーヒーを選ぶのであれば、焙煎は浅煎り以外を選ぶといいでしょう。

酸味の少ない豆や焙煎であってもやっぱり酸味を感じる、という場合には、酸味を抑える方法を試してみるのもいいかもしれません。

酸味を抑えるコーヒーの入れ方として、硬水を使うことをお勧めします。

硬水を使用することで、酸味を抑え、苦みが強く出るコーヒーを入れられるのです。

美味しいコーヒーには軟水が適していると言われていますが、軟水はコーヒーの酸味を引き出し、苦みを抑えた味わいとなるため、酸味が苦手な方は硬水で淹れることを試してみてはいかがでしょうか。

また、お湯にも注意が必要です。温度は高めのお湯を使用しましょう。

90度以下のお湯でコーヒーを淹れた場合、苦みよりも酸味が強く出ます。さらに、お湯を一気に注ぐと酸味が強くなるため、できるだけゆっくり注ぎましょう。

できあがったコーヒーに一手間加えることで酸味を抑える方法もあります。

それは、塩をひとつまみ入れる方法です。

コーヒーの発祥地であるエチオピアでは一般的な飲み方として知られており、塩が酸味を旨味へと変化させてくれます。

コーヒー豆の保管にも注意

コーヒー豆や焙煎、入れ方によっても酸味が強くなりますが、それ以外にもコーヒー豆の状態によって酸味が出ることがあります。

それは、コーヒー豆が劣化している場合です。劣化した豆は酸味が出やすく、特に冷めた時に酸味が強く出ます。

豆本来の酸味は冷めても美味しいものですが、劣化した豆の場合はこの酸味とは異なり、美味しいとは言えないものです。

コーヒー豆は長期間保存できますが、焙煎した瞬間から酸化はすすみ、焙煎後3日をピークに味や香りは落ちていくといわれています。

見た目の変化はないので気づきにくいですが、市販の豆を買ったとしても開封後2週間以上経過したものは飲むには問題ありませんが、美味しいコーヒーとは言えないものになってしまっているのです。

また、保存場所や保存方法によっては劣化を早めてしまう可能性もあります。美味しいコーヒーをできるだけ長く味わうには、保存にも注意が必要だと言えるでしょう。

では、どのような点に気をつけて保存すればいいのでしょうか。

コーヒー豆は酸素や光、温度や湿度によって劣化が進むため、こうした環境から守る必要があります。

1週間ほどで飲みきる、という場合には空気や光に触れないよう、遮光性のある密閉容器に入れるといいでしょう。

長期に渡って保存したい、という場合には、温度や湿度の影響を減らすため、冷蔵庫や冷凍庫に保管する必要があります。

一度に大量にコーヒー豆を購入した際には飲みきれる量を小分けにし、使わない分を冷凍庫に保管するなど工夫すると良いでしょう。

酸味を少なくする方法を試して、コーヒーの味を楽しもう!

酸味のないコーヒー豆は存在しませんが、豆の種類によっては酸味の少ないものは存在します。

また、焙煎度合いや保管方法によっても酸味が強くならないことを紹介しました。

それでもどうしても酸味が気になる、という場合には硬水やお湯の入れ方を工夫して、コーヒーの特徴でもある酸味と上手く付き合う方法を探してみるのも楽しいかもしれませんね。

また、せっかくいい豆を使っていても焙煎から日がたちすぎてしまうと香りや味もどんどん落ちて行ってしまいます。そこでお勧めしたいのは、自宅でコーヒーを豆から淹れるという方法です。

そう考えてしまうと今まで自宅でコーヒーを淹れたことのない方にとっては、ハードルが高く感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、コーヒーはそこまで難しいものではありません。

しっかりとした豆をしっかり淹れれば誰でも自宅で美味しいコーヒーを飲むことができるのです。

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