コーヒー豆の販売に許可は必要? 自分で焙煎したコーヒー豆を販売する方法は|Beans Express

コーヒー豆の販売に許可は必要? 自分で焙煎したコーヒー豆を販売する方法は

Beans Express編集部
2018年12月21日

コーヒー豆の販売に許可は必要? 自分で焙煎したコーヒー豆を販売する方法は

コーヒー好きが高じて、ご自宅で焙煎に挑戦する人が増えています。なかには焙煎したコーヒー豆を自分で飲むだけでなく、友だちに配ったり、本格的にネット通販などを考えたりする人もいらっしゃいますね。

しかし、コーヒー豆も食品の一種。譲渡や販売を行うにあたり、法的に必要な登録や許可がどうなっているのか、ちょっと気になるところかもしれません。

そこで今回は、自家製のコーヒー豆の販売許可について詳しくご紹介していこうと思います。

コーヒー豆の販売に許可はいらない

コーヒー豆も食材の一種であるだけに、他人への譲渡や販売にあたっては、所轄の保健所や消防署の許可、特定の資格などが必要と思っている方も多いかもしれません。

ですが、結論から言ってしまうと、コーヒー豆の販売に特別な許可や資格は必要ありません。

コーヒー豆の販売を事業として行うのであれば、当然、開業届や確定申告などが必要になりますが、サラリーマンなどの仕事の傍らに副業として行うぶんには、とくに届出も申請の必要もなく、今すぐにでも始めることができるのです。

ただし、コーヒー豆の販売による年間所得(収入から必要経費を差し引いた金額)が20万円を超えると、別に確定申告が必要になるので、その点だけは注意が必要です。

また、一部の自治体ではコーヒー豆であっても販売には保健所の許可が必要というところもあります。もし販売を考えているのであれば、念のため事前に営業予定地域の管轄保健所へ問い合わせてみるといいでしょう。

なお、コーヒー豆の販売がメインであっても、その場でコーヒーを淹れて提供する場合は飲食業になるため、保健所だけでなく消防署の許可、食品衛生管理などの資格も必要になります。

許可がいらないのは、あくまでコーヒー豆の販売だけと覚えておきましょう。

商品として必要な表記がある

コーヒー豆を売るだけなら許可がいらないことはわかりましたが、売るにしてもまったくルールがないわけではありません。

コーヒー豆を商品として販売するには、食品衛生法に則って品名や製造者の表記が必要となります。

以下はその一例です。

・品名:レギュラーコーヒー

・原材料名:コーヒー豆

・内容量:200g

・賞味期限:2018年12月31日

・保存方法:高温多湿を避けて保存してください

・製造者:○山△夫(個人なら本名、法人なら法人名)

これらの情報に加え、コーヒー豆の生産国や焙煎度合い、使用上の注意なども表記したほうがよいと言われています。

また、食品には「栄養成分表示」が義務付けられていますが、コーヒー豆の場合は「栄養の供給源として寄与の程度が小さいもの」として、表示の省略が認められています。

また、コーヒー豆に限っては、加工食品などによく見られる「エネルギー:○○kcal」「炭水化物:○○g」といった成分表示はなくても構いません。

自分でコーヒー豆を焙煎するには

コーヒーの焙煎に興味があるけど敷居が高そう、と敬遠している方もいるかと思いますので、ここで自家焙煎について少し補足しておきます。

趣味としてコーヒー豆の焙煎を行うレベルなら、豆などを煎るための網「豆煎器」と、コーヒーの生豆さえあれば手軽に始められます。

一般的な「豆煎器」は2,000~3,000円ほどで手に入りますが、お金をかけずに始めてみたいという方は、ご家庭にあるフライパンで代用することも可能です。

また、コーヒーの生豆は、自家焙煎を行っているコーヒー専門店などで買える他、コーヒー豆専門のネットショップもありますので、探してみるといいでしょう。

焙煎のしかたは簡単。100~200グラム程度の生豆を豆煎器に入れたら、ガスコンロの炎にかざして10~15分ほど揺すり続けるだけ。炎に近づけすぎないことと、豆全体に熱が伝わるよう手を止めずに揺すり続けるのがポイントです。

また、焙煎中はチャフと呼ばれる燃えカスが大量に出る他、匂いや煙も出るため、家族や隣家に十分配慮し、換気のいい場所で行うことをオススメします。

もっと本格的に焙煎をやってみたいという方は、家庭用の焙煎機や業務用のサンプルロースターなども検討してみてください。

家庭用の本格的なもので数万~10万円ほど。業務用になると安くても数十万円(他に煙突などの設置工事が必要な場合も)からとかなり高額になりますが、焼けムラや生焼けなどの失敗も少なく、安定的に焙煎を行うことができます。

将来的にコーヒー豆の販売まで考えられている方は、一度業務用の焙煎機メーカーへ相談や見学に訪れてみるのもいいかもしれませんね。

メーカーによっては技術指導や焙煎体験、開業セミナーなども行っているようですので、これから始めようと思っている方にはピッタリかと思います。

まとめ

今回はコーヒー豆の販売、許可についてご紹介させていただきました。

コーヒー豆は生豆、焙煎豆ともに販売するだけなら難しい許可や手続きもなく、すぐにも始めることが可能です。

いきなり販売目的で始めるのは難しいですが、まずはコーヒーライフをより豊かにする趣味のひとつとして、始めてみるのも面白いかもしれません。

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